140円で鉄道プチ旅行を楽しもう

2015年7月10日

皆さんは「大回り乗車」という言葉を知っていますか?固い言い方をするならば、「大都市近郊区間内における運賃計算の特例を利用した遠回り」です。この特例によって、一部の都市区間内であれば、電車を使って丸一日の小旅行ができるのです。

大都市近郊区間とは?

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きっぷあれこれ > 運賃計算の特例:JR東日本

大都市近郊区間とは、文字が表している通りJRが定める大都市近郊の路線区間のことです。東京(首都圏)をはじめ、大阪、福岡、新潟、仙台にそれぞれ設定されています。JRのサイトをご覧いただければ分かるように、この大都市近郊区間は特に東京近郊区間で広くなっています。東京近郊区間とは名ばかりで、その範囲は東京、神奈川、静岡、山梨、長野、埼玉、千葉、群馬、栃木、茨城の1都9県に及びます。

この区間内の駅間を移動するときは、経路が重複しない限りは実際に乗った路線に関わらず、最短経路での運賃が適用されます。東京駅から新宿駅に向かうのに、中央快速線を使っても山手線を使っても同一運賃でたどり着けるのはまさしくこの制度によります。

大回り乗車って実際どんなもの?

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前述の「東京駅から新宿駅に向かうのに、中央快速線を使っても山手線を使っても同一運賃でたどり着ける」を超・拡大解釈したものが大回り乗車です。要はどんなルートを通ろうが、一筆書きにさえなっていればルールの範囲内なのです。

例えば、東京駅から東海道線に乗って川崎へ、川崎から南武線に乗って立川へ、立川から中央快速線に乗って新宿へ、というルートで東京駅から新宿駅に向かったとしても、実際の経路に関係なく最短経路の運賃が適用されるわけです。このルールを利用することで、出発駅から隣駅までの140円の切符を購入し、超遠回りをして隣駅へと向かうという行為ができるのです。ちなみに指定席券を購入すれば特急に乗車することも可能です。

気を付けることは?

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しかし、この行為自体は規則の拡大解釈によるものですが、その規則が定めているルールから外れた途端に大回り乗車はキセルへと変わってしまいます。特に注意すべき点は以下の2つ。

1.経路が重複しないこと、同じ駅を通らないこと(環状を一周しないこと)
何よりも大切なのは一筆書きを徹底することです。来た路線を折り返すのはご法度。大回り乗車をする路線を選ぶときは、終点もしくは途中駅が他の路線に接続している路線に乗車しましょう。

また、横須賀線で武蔵小杉を通った後に南武線で再び武蔵小杉を通る、というように違う路線に乗っていても一度通った駅を再び通ると、これも不正乗車になってしまうので注意が必要です。
2.大都市近郊区間内で始め、完結させること
これはそもそものルールの問題です。例えば、東京駅から大回り乗車をして熱海駅へ向かうのは問題ありませんが、一駅先の函南駅まで向かってしまうと降車駅が東京近郊区間でないためこれも不正乗車になります。
他にも定期券区間は適用範囲外、改札を出るとその駅までの運賃を精算する必要があるというルールがありますが、上記の2点はその行為が即不正乗車に繋がる絶対的なルールです。

 

また、長時間出場をしていない切符は自動改札機を通ることが出来ないため、大回り乗車の最後には駅員さんに自分が乗車した経路を説明する必要が出てきます。スムーズな説明のためにも、事前に行程表を作成、持参すると良いでしょう。不正乗車でないことの証明のためにも、簡単に書き換えができてしまうスマートフォンのメモ帳機能ではなく、紙にペンで記入する方法をお勧めします。

 

大回り乗車がどのようなものか、ご理解いただけたでしょうか。途中駅の改札内で駅弁を買って食べたり、駅メモをしたり、田舎の車窓を楽しんだりと楽しみ方はさまざま。あなたもちょっとした休みに鉄道プチ旅行を楽しんでみませんか?当ブログでは近日中に大回り乗車記を公開予定です。

とーもす

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しがない文系大学生です。旅行、ガジェット、アニメなどなど、広く浅く。