学生がプログラミングを始めるべき理由はスティーブ・ジョブズになるためではないし、プログラミングではジョブズにはなれない

2015年7月5日

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今年はプログラミング教育元年と言われることもあり、学校や習い事などでプログラミングを習うことも珍しくなくなってきています。

日本では、特に習い事としてのプログラミングが盛り上がっているようで、小学校高学年の子供にプログラミングを習わせる例もあるそうです。

そんな中、プログラミングを始める理由として「今後、プログラミングは重要になる」「未来のスティーブ・ジョブズになる」といった意見が見受けられますが、果たしてプログラミングをすることでジョブズに近づくことはできるのでしょうか?

プログラミングは大切だけど、ぶっちゃけ誰でもできる

ITというのは、ツールでしかありません。iPhoneにしろiPadにしろ、持っていると便利ですが、それは便利な機能を考える人がいて、それをプログラミングを使って実際に動くようにしてくれた人がいたからです。

アイデアを製品化するまでの工程は、プログラミングだけではありません。人々に愛されるアプリを作るためには、美しく使いやすいデザインでパーツを配置する必要がありますし、WebサイトやYoutubeなどで宣伝する必要もあるでしょう。

もちろん、プログラミングは大切な要素です。しかし、要求されたアプリをそのまま開発することは、そこまで難しいことではありませんし、「自分にしかできない」ことというのは、あまりないように思ってしまいます。

では、ITを使って製品を作る上で大切な、プログラミング以外の技術はどうやって修得することが出来るでしょうか?

小学生は友達と外で自然から美しい配色を見つけるかもしれません。中学生は、委員会活動などで読みやすい文章の書き方を勉強するかもしれません。

プログラミングが実装するために必要なことは間違いありません。しかし、それだけでジョブズになれるというのは違うのではないかと思ってしまいます。

そもそもジョブズはプログラミングをしない

そもそも、スティーブ・ジョブズはプログラマーではありません。彼はプログラミングについて無知ではありませんでしたが、それに関してはより優れている人が彼の周りにいました。Appleを創業し、実際にプログラミングしていたのもAppleのエンジニアです。

では、彼の専門は何だったのでしょうか?彼が大学でカリグラフィー(書体)を勉強していたというのは有名な話です。

彼は、そこでフォントの重要性を認識し、ワープロソフトに多数のフォントを組み込みました。

もしAppleのコンピュータを作っていたのがオタクなエンジニアだけだったら、それらのフォントが採用されることはなかったでしょう。

コンピュータ製品以外にも言えることですが、製品を作ることができるのは当たり前であり、もっと重要なのは何を作るかということなのです。

人々が本当に欲しがるアイデアを考えることができたのがスティーブ・ジョブズの真の強みだったのではないでしょうか。

最後に

プログラミングは、ITの普及するこれからの社会で成功するためには、間違いなく必要なスキルです。

事実として、自分も小学校3年生の頃からプログラミングを勉強しています。「こんなアプリ欲しい」「あんなサービスが欲しい」と思った時に、それを短い時間で作れてしまうのは本当に便利ですし、全員が自分の作りたいモノを作れる社会は素晴らしいと思います。その点、プログラミングができることのメリットは大きいです。

しかし、上がってきたアイデアを形にするだけのエンジニアではなく、何を作るか決定し、どのように作るか考える人になるためには、それ以外にも沢山のスキルが必要なことも間違いありません。より広い視野を持ち、多くのことに挑戦していくことが、これからの時代を生き抜いていく上で大切なことなのではないかと思っています。

Shun Kashiwa

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ブログ書いたりWebエンジニアリングしてみたり。浅く広い人間です。